第3、第4世代携帯基地局向け分解能16ビット800メガサンプル/秒のD/Aコンバータを2チャンネル内蔵した「DAC5688」

　日本テキサス・インスツルメンツ（日本ＴＩ）は、分解能１６ビット８００メガサンプル／秒のＤ／Ａコンバータを２チャンネル内蔵した「ＤＡＣ５６８８」を発表した。現在、出荷中で、価格は２９.９５ドル（1000個受注時の参考単価）。

　ＤＡＣ５６８８は、市場実績のある１６ビット５００メガサンプル／秒の２チャンネルＤ／ＡコンバータＤＡＣ５６８７を基に開発されている。９ミリメートル角の６４ピンＱＦＮパッケージを使用しているため、既存製品と比べ６７％の実装面積を低減する。

　また、ＷＣＤＭＡ、ＴＤ―ＳＣＤＭＡをはじめとする現行の第３世代携帯通信基地局や、ＷｉＭＡＸ、ＬＴＥなどの第４世代携帯通信基地局の新たなアプリケーションで要求される、より厳しい性能を実現することができる。出力周波数が７０メガヘルツの場合、シングル・キャリアＷＣＤＭＡで８１ｄＢｃのＡＣＬＲ（隣接チャンネル漏えい出力比）性能を実現する。

　また、精密な周波数測定、優れた直線性能、低ノイズ・クロストークおよびクロックＰＬＬの低位相ノイズ性能などを使用することで、高性能な通信機器を設計することができる。