温度・圧力・重量など高性能測定機器向け１回路入りオートゼロタイプの高精度CMOSオペアンプ「NJU7098」

　新日本無線は、１回路入りオートゼロタイプ高精度ＣＭＯＳオペアンプ「ＮＪＵ７０９８」のサンプル出荷を開始した。温度・圧力・重量など高精度計測器や電流検出などの高性能測定器用途向け。８月から月産１万個規模で量産を行う。

　 新製品は、赤外センサーや温度センサーなどからの極めて微弱なセンサー信号を扱うための超高精度特性を持ったオペアンプ。入力オフセット電圧は、最大でプラスマイナス１５マイクロＶという低オフセット電圧となっている。

　 また、温度測定用途などを見込み、温度特性も追求。オフセット電圧の自動調整を繰り返し、限りなくゼロに近づけるオートゼロ回路により、１度Ｃ当たり最大０.０５マイクロＶという極めて小さい温度ドリフト特性を実現した。

　 高入力インピーダンス、出力フルスイングなどの特徴により、従来扱えなかった微弱信号の検出や処理も可能になり、システム全体としての測定・計測能力向上に貢献する。

　 消費電流はＶＤＤがプラス５Ｖ時で０.６ｍＡ。パワーシャットダウン機能も搭載する。パッケージは２.９×２.８×１.２ミリサイズのＳＯＴ２３―６を採用している。