デジタルAV機器の相互制御機能搭載の16ビットフラッシュメモリ内蔵マイコン4品種

　ＮＥＣエレクトロニクスは、デジタルテレビやＤＶＤレコーダなどを１本のケーブルで接続した際に相互制御を可能にするＣＥＣ（コンシューマ・エレクトロニクス・コントロール）回路を内蔵した１６ビットのフラッシュメモリー内蔵マイコン「７８ＫＯＲ/ＫＦ３―Ｃ」（内部接続端子数８０本）２品種と「７８ＫＯＲ/ＫＧ３―Ｃ」（同１００本）２品種を製品化、９月から順次サンプル出荷を開始する。

　 サンプル価格は、１２８キロバイトのフラッシュメモリー、８キロバイトのＲＡＭを１００ピンのＱＦＰパッケージに搭載した７８ＫＯＲ/ＫＧ３―Ｃが６００円/個となっている。量産は、０９年３月から順次開始し、０９年度下期には４品種合計で月１００万個を計画している。

　 新製品は、ＣＥＣ機能およびリモコン受信機能をハードウエア化して内蔵しているため、ソフトウエア開発の工数を削減できる。また、監視時に常時ＣＰＵを駆動する必要がなく、サブクロックの駆動のみで機器制御が可能となっている。

　 これにより、システム待機状態でＣＥＣ機能のみ駆動状態の消費電流を、従来のマイコンとソフトウエアで実現した場合の約０.５ｍＡから約０.５マイクロＡと１千分の１に低減している。

　 さらに、ＣＥＣ回路とリモコン受信回路を内蔵しているため、同時処理が可能となり、システムの操作性の向上が実現できる。