電波プロダクトニュース



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日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
9月19日080919_02 大泉製作所 半導体素子 ディスクリート 自動車機器用

自動車の排気温検出など向け素子サイズ0.7ミリ角で1000度Cに対応したサーミスタ


 大泉製作所は、業界で初めて1000度Cの高温度に対応したサーミスタを開発した。素子、電極、リード線などすべての構成材料に、独自の高温度対応を適用した。自動車における排気温の検出といった長期にわたる高温度検出を求める用途に適するもので、年内に量産を開始する。併せて、450度C対応のサーミスタも開発し、発売する。

 一般的にサーミスタは、高温度領域が350度Cまでを検出の対象とし、それよりも高温度については熱電対、白金薄膜センサーなどが用いられている。

  今回、同社では一気に1000度C対応の技術を開発した。素子は0.7ミリメートル角サイズ程度で、新しい材質を採用。電極材料についても、素子との密着性に優れ、高温度対応で白金よりも安価な材質を選択した。

  リード線も、無機材質をコーティングすることで、1000度C対応を実現している。

  こうしたサーミスタ材料処理および焼結方法などの独自のセラミック技術と周辺技術によって、1千時間の連続耐熱、1000度Cでプラスマイナス1%以内の高精度を達成している。

  さらに、マイナス40度―1000度CでのB定数が低い点も大きな特徴だ。

  これによって、白金薄膜センサーなどが使われていた自動車の800度C以上の排気温度領域に、サーミスタ技術で参入することが可能になった。

  同時に開発した450度C対応サーミスタは、電子レンジ、オーブンレンジ、ファンヒーターといった分野に加え、300度C対応が限界だった農場、園芸関係分野などニッチ市場への対応が可能になった。

  特に450度C対応サーミスタは、現在稼働しているサーミスタの量産ラインで生産できることから、コストダウンも可能という。


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