低消費電力の浮動小数点汎用DSPとアプリケーション・プロセッサ「OMAP-L137」

　日本テキサス・インスツルメンツ（日本ＴＩ）は、業界で最低消費電力の浮動小数点汎用ＤＳＰ「ＴＭＳ３２０Ｃ６７４５」（以下Ｃ６７４５）、「ＴＭＳ３２０Ｃ６７４７」（同Ｃ６７４７）と、浮動小数点アプリケーション・プロセッサ「ＯＭＡＰ―Ｌ１３７」を発表した。３品種とも出荷を開始しており、１００個受注時の単価（参考価格）はそれぞれ１０.４１ドル、１１.７２ドル、１８.９３ドルとしている。

　 新製品はＵＳＢ２.０/１.１、１０/１００イーサネット、ＭＭＣ/ＳＤインターフェイスなどのペリフェラルが含まれ、幅広いアプリケーションに適用できる。「Ｃ６７４５」は３００メガヘルツで動作し、複数の制御用シリアルポート、最大１６個のシリアライザおよびＦＩＦＯバッファが付いた複数チャンネル・オーディオ・シリアルポートを有する。

　 また、ＮＡＮＤ/ＮＯＲ型フラッシュメモリー、ＳＤＲＡＭ用の外部メモリー・インターフェイスを搭載している。
　 「Ｃ６７４７」は「Ｃ６７４５」の機能に加え、１２８キロバイトのＲＡＭが追加されている。「ＯＭＡＰ―Ｌ１３７」は、浮動小数点ＤＳＰコアとＣＰＵコア（ＡＲＭ９）を搭載しており、それぞれが最大３００メガヘルツで動作する。

　 消費電力はスタンバイ時６２ｍＷ、動作時「Ｃ６７４５」「Ｃ６７４７」は４７０ｍＷ、「ＯＭＡＰ―Ｌ１３７」は４９０ｍＷ。

　 パッケージは、「Ｃ６７４５」は１７６ピンＨＬＱＦＰ、「Ｃ６７４７」「ＯＭＡＰ―Ｌ１３７」は２５６ピンＰＢＧＡで供給される。