複数セル構成のリチウム・バッテリ・パック搭載システム用スマート・バッテリマネジメントIC 3品種

　日本テキサス・インスツルメンツ（日本ＴＩ）は、再充電可能な複数セル構成のリチウム・バッテリ・パックで、充放電状態の測定や保護機能を向上するスマート・バッテリ・マネジメントＩＣ「ｂｑ７８ＰＬ１１４」（価格＝５.６５ドル）「ｂｑ７６ＰＬ１０２」（同１.９０ドル）「ｂｑ７７ＰＬ９００」（同３.７０ドル）の３品種を発表した（価格は１００個受注時の参考価格）。
　 ｂｑ７８ＰＬ１１４は、バッテリ・マネジメント・コントローラＩＣで、４セルの直列構成のリチウム・バッテリ・パックを搭載するシステム向けに制御、監視、保護の全機能を提供する。

　 非常に効果的なセルのバランス、短絡検出、バッテリ保護などの機能を備えた正確なバッテリ残量計測テクノロジーを内蔵している。パッケージは、７ミリメートル角の４８ピンＱＦＮで供給される。

　 ｂｑ７６ＰＬ１０２は、２セル・バッテリ・モニターＩＣで、各セルの電圧と温度を同時に監視し、これらのパラメータを独自のＰｏｗｅｒＬＡＮ通信インターフェイス経由で伝送できる。パッケージは、３ミリメートル角の１６ピンＱＦＮで供給される。

　 ｂｑ７７ＰＬ９００は、５セルから１０セルのリチウム・バッテリ保護およびアナログ・フロントエンドＩＣで、ホストコントローラと通信するためにＩＩＣインターフェイスを内蔵。また、スタンドアローンのバッテリ保護回路としても利用できる。３.３ＶのＬＤＯレギュレータも内蔵している。パッケージは、４８ピンＳＳＯＰで供給される。