小型短距離のワイヤレス機器向けDAコンバータ「AD911x」など8種類

　アナログ・デバイセズ（ＡＤＩ）は、シングル・デバイスに２個のＤＡコンバータ（ＤＡＣ）を集積した８種類のＴｘＤＡＣ送信ＤＡコンバータ（ＤＡＣ）「ＡＤ９１１ｘ」と「ＡＤ９７１ｘ」を発表した。現在、量産出荷中で、価格はいずれも５.９５ドルから（１千個受注時の単価）。

　 各製品ともサンプルレートが最高１２５ＭＳＰＳの１４ビット、１２ビット、１０ビットまたは８ビットのＤＡＣを２個集積している。

　 これにより、単一のピン互換アーキテクチャおよび共通のソフトウエア・コードで、フルスケール電流を１ｍＡから４ｍＡ、または４ｍＡから２０ｍＡの間で調節できる。

　 ＡＤ９１１ｘは、最大出力電流が４ｍＡから２０ｍＡで、消費電力が最高サンプルレートでもわずか２２０ｍＷと、競合の送信ＤＡＣに比べ４０％も低消費電力で、サイズは３分の１、しかも１０デシベルも良好なＳＦＤＲ（スプリアス・フリー・ダイナミック・レンジ）性能を実現する。

　 ＡＤ９７１ｘは、１ｍＡから４ｍＡの最大差動出力電流を特徴としている。フルスケール出力電流が２ｍＡと競合品よりも７０％も低消費電力で、より高いエネルギー効率を提供する。

　 ピコセルおよびフェムトセル基地局、バッテリ駆動の医用、産業用、および計測機器アプリケーションなど小型の短距離ワイヤレス機器に最適だ。

　 パッケージは、６ミリメートル角の鉛フリー４０ピンＬＦＣＳＰで供給される。