0.635ミリピッチの基板対基板用コネクタ「8602Eシリーズ」

　ケルはこのほど、各種産業用機器向けに、０.６３５ミリピッチ基板対基板用コネクタ（スタック接続）ロック機構付きタイプ「８６０２Ｅシリーズ」を開発、販売すると発表した。

　 新製品は、基板対基板用コネクタながら同社独自のロック機構（エジェクトロック）により、メモリーモジュールなどの小基板との確実な接続を可能にした。

　 ロックによる操作性に優れた挿抜を実現し、６０、１４０、１６０極をそろえている。遊戯機器、産業機器、事務機器市場に対応する。

　 ０.６３５ミリピッチ基板対基板用コネクタ「８６００シリーズ」や基板対ケーブル用コネクタ「８６２２Ｅシリーズ」と同様、小型ながらしっかりとした構造で、嵌合時のガタツキが少ない。エジェクトロック機構により、挿入するとクリック感を伴いロックが自動的にクローズ状態となり、確実な基板の接続を実現する。ロック機構により、ネジ止めが不要。

　 モールドの形状により、コネクタの逆挿しを防ぐ誤挿入防止機構を備え、こじりにも強い構造となっている。有効嵌合長１.４ミリメートルを備えた高信頼設計でＲｏＨＳ指令にも対応する。コプラナリティ０.１ミリメートルの精密設計。ピックアップカバー有無の選択が可能だ。嵌合時スタック高さ８ミリメートルを用意している。

　 ターゲット市場は、遊戯機器、制御機器、ロボット、省力機器、半導体製造装置、画像処理機器、工業機器、産業機器など。初年度販売目標は４０万個。

　 ８６０２Ｅシリーズの相手側コネクタは、８６２２Ｅシリーズの相手側コネクタと共通の８６３０Ｅシリーズを使用する。８６３０Ｅシリーズは、８６０１シリーズ（レセプタクル）とも嵌合できる。