不透明容器内の水を検出するSA1W-TD3形/水検出センサー

　ＩＤＥＣは、ＳＡ１Ｗ―ＴＤ３形/水検出センサー（レンズタイプ透過形）を５日から発売する。価格は２６万円（税別）。

　 産業界での水処理装置・機器の自動化が進む中、従来の水検出センサーでは検出が難しかった不透明容器内の水検出の必要性が高まっている。

　 新製品は、検出能力向上のため、従来１０ｍＷだった出力を１００ｍＷに引き上げた新開発のハイパワー「アイセーフレーザ」を搭載。発熱や波長の不安定さを取り除くとともに、レンズと素子形状の工夫で量子効率を上げ、不透明容器内の透明な水および水を含む液体を確実に検出できる。

　 従来はＸ線装置が必要だったラベル付き不透明ボトル内の液体の有無など、水分を含むものなら色や種類によらず安定検出が可能。これにより高価なＸ線検査装置や制限区域が不要になるほか、装置の小型化が図られ、Ｘ線危険場所作業の従業員教育も不要となる。

　 投光レーザーは目に安全な「クラス１」なので、一般環境で使用できる。

　 ガラス管内の水の有無や不透明容器内の液面検知のほか、ウイスキーボトルのような曲面容器内の液面検知、水と油の混合物の界面の検知などに適している。