フェムトセル基地局向け3Gトランシーバ「ADF4602-1」

　アナログデバイセズ（ＡＤＩ）は、フェムトセル基地局向け３Ｇトランシーバ「ＡＤＦ４６０２―１」のサンプル出荷を開始した。０９年６月からの量産出荷を予定している。

　新製品は、屋内およびオフィスのワイヤレス・インフラストラクチャ機器向けで、ＵＭＴＳ（ユニバーサル・モバイル・テレコミュニケーション・システム）ワイヤレス・インターフェイス規格に対応する第３世代（３Ｇ）フェムトセル基地局用の高集積のダイレクト・コンバージョン・トランシーバ。

　同社のミックスド・シグナル・フロントエンド「ＡＤ９８６３」と、ドライバー・アンプ「ＡＤＬ５３２ｘ」および「ＡＤＬ５５４ｘ」の組み合わせにより、完全なＵＭＴＳ無線回路を実現した。

　競合製品に比べ３０％の低消費電力で、５０％も良好なＥＶＭ（誤りベクトル振幅）を提供する。

　３.３Ｖ電源で動作し、消費電流は受信モードで通常５０ｍＡ、送信モードで５０ｍＡから１００ｍＡ程度。

　温度範囲は０度―８５度Ｃ。パッケージは４０ピンＬＦＣＳＰ。

　1000個受注時の価格は８ドル８０セントとなっている。