小型デジタル機器向けプロジェクション（突起）付きタクトスイッチ「SKSFシリーズ」

　アルプス電気は２９日、携帯電話などの小型デジタル機器向けに、プロジェクション（突起）付きとして業界最小のタクトスイッチ「ＳＫＳＦシリーズ」を開発、２月からサンプル出荷を開始すると発表した。超小型ながら、確実な操作感触を達成している。

　３月から量産を開始する。サンプル価格は５０円（税込み）。１０月には、月産３００万個の生産を予定している。

　携帯電話やＤＳＣ、ポータブルオーディオなどの小型・薄型化に伴い、機器の操作部分は側面など狭く限られたスペースに搭載されることが多く、実装されるスイッチなどの部品は一層の小型・薄型化が求められている。ユーザーに操作した感触を確実に伝えるための操作感触も重視される。

　新製品は、こうしたニーズに対応して開発した、突起付きタクトスイッチ。業界最小（幅２.８０×縦２.４０×高さ０.６５ミリメートル）サイズながら、確実な操作感を実現した。

　メタルコンタクトを円柱状の突起を設けた薄いシートで覆うことにより、操作時の確かな感触を実現。突起を配置したことで、ノブの位置ずれによる操作感触の悪化を防止し、確実な機器操作を可能とする。

　接点となるメタルコンタクトは、シミュレーション技術と微細加工技術を用いて独自の構造を開発することで、長寿命化を実現（動作寿命１０万回）した。メタルコンタクトを覆う薄いシート部分はエンボス加工で成形しており、メタルコンタクトに張り付けるタイプに比較しプロジェクションの脱落防止に貢献する。

　最大定格５０ｍＡ１２ＶＤＣ。作動力１.６Ｎ。