電波プロダクトニュース



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2月3日090203_05 サムスン電子 半導体集積回路 メモリー パソコン・OA機器・LAN用

サーバー向けを狙った50ナノプロセスによる4ギガビットDDR3 DRAM


 【ソウル支局】韓国のサムスン電子はこのほど、業界初となる回路線幅50ナノメートル(ナノは10億分の1)プロセス技術を使用した4ギガビット DDR3 DRAMを開発したと発表した。データセンター向けサーバーを主要ターゲットに提供する。

  50ナノメートルは現在のところ、DRAMチップ製造では最も微細の加工技術。これを使用することで、1枚のシリコンウエハーから生産されるチップの数量は大幅に増加。メーカーは低消費電力、高速のチップを効率良く生産することができる。サムスンは、50ナノメートル技術によるDDR3として、既に1ギガビット、2ギガビット製品をリリースしている。

  今回開発した4ギガビットのDDR3チップは、サーバー向けの16ギガバイト RDIMM、ワークステーションやデスクトップPC向けの8ギガバイト UDIMM、ノートPC向けの8ギガバイトSODIMMなどのメモリーモジュールを構築できる。

  二つのダイを1パッケージに集積するデュアルダイ・パッケージ技術を採用しており、最大32ギガバイトまでのモジュール構成が可能。これまで最も高密度とされた、2ギガバイト DDR3を使用したメモリーモジュールの2倍の容量を実現する。

  企業間ではデータセンターのサーバー数削減を望む声が高まっているが、4ギガビット DDR3は、こうしたニーズに対応するのに非常に重要な役割を担うとサムスンは述べている。

  低消費電力設計の新DDR3は、1.35V電圧で動作。スループットは、1.5Vで駆動するDDR3より20%向上、最大毎秒1.6ギガビットの伝送速度をサポートする。

  16ギガバイトのモジュール構成では、2ギガビット DDR3を使用した場合より40%、消費電力を抑制することが可能だ。

  米調査会社IDCによると、DDR3 DRAMの世界市場は、09年にはDRAM市場全体の29%、11年には75%を占める。また2ギガビット以上のDDR3 DRAMがDRAM市場全体に占める割合は、09年の3%から11年には33%に拡大する見込みという。


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