アミューズメント機器用システム基板「SYSTEM BOARD Y2」

　加賀電子（塚本外茂久社長）グループのエスアイエレクトロニクス（東京都港区海岸、山田順久社長）は、アミューズメント機器用システム基板「ＳＹＳＴＥＭ　ＢＯＡＲＤ　Ｙ２」を開発、今春から生産を開始する。

　 新基板は同社が独自開発したＡＳＩＣ（特定用途向けＩＣ）「ＹＡＴＡ―２」を使用、長期の部品供給とコストの低減を図り、開発環境を整備することでソフト開発費を抑えた。

　 ＹＡＴＡ―２は、ＣＰＵ、２Ｄ・３Ｄ描画・動画デコーダを内蔵したグラフィックスエンジン、Ｉ/Ｏコントローラを１チップに搭載したＳｏＣ（システム・オン・チップ）。これを搭載することで、システム基板のコンパクト化、低価格を実現した。

　 現在、アミューズメントゲーム機用では高性能のＰＣ（パソコン）ベースのシステム基板が主流を占めているが、ＰＣのモデルサイクルにより主要部品の移り変わりが激しく、長期安定調達が難しい、という課題がある。

　 家庭用ゲーム機ではできない遊びの企画力と低価格化ニーズに対し、ＰＣ基板以外の選択肢として新ボードを提案し、受注拡大を計画している。

　 同社は、アミューズメント機用の画像表示関連装置の開発、設計、製造と販売を事業とする。１９９２年４月に設立、０８年７月に加賀電子グループ入りした。