電波プロダクトニュース



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日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
3月11日090311_01 アルプス電気 電子材料 誘電体・絶縁体 一般民生用

熱伝導とノイズ抑制用磁性シートリカロイ「HMFTWシリーズ」


 アルプス電気は10日、電子機器内の高熱部位の冷却用に、熱伝導機能とノイズ抑制機能を併せ持つ熱伝導磁性シートリカロイ「HMFTWシリーズ」を開発、今月から量産開始すると発表した。

 薄型テレビやカーナビなどの電子機器は、高性能・高機能化により機器内部で発生する熱量が増加し、設計時の熱対策が不可欠だ。これには集積回路素子などに熱伝導シートを張り、その上に放熱フィンを設けて熱を逃がす方法が一般に取られる。

 同時に、集積回路素子が発生するノイズへの対策も必要だ。ノイズに関する法規制は今後、各国で厳格化されるため、ノイズ対策はより重要性を増すことが予想されている。

 新製品は、熱とノイズ対策を同時に解決する熱伝導磁性シート。集積回路素子と、放熱のためのフィンや金属筐体の間に同シートを挟むことで、効率の良い放熱が可能となるとともに、ノイズ抑制を同時に実現する。熱伝導はマイナス40度Cからプラス150度Cまでの広範囲に、ノイズ抑制は10メガヘルツから5ギガヘルツまでの周波数範囲に対応できる。

 同シートは、シートが薄いと熱伝導性が向上する半面、ノイズ抑制力が低下、逆にシートが厚いとノイズ抑制力が向上するが熱伝導性が低下、という相反特性を高いレベルで両立させた。長年培ってきた磁性材料加工技術を応用し、独自の磁性材と熱伝導金属材料を配合、最適化することでこの特性を達成した。

 軟性に優れ、細かな凹凸の多い集積回路素子へもすき間なく密着できる。表面に弱粘性があり、取り付けも容易だ。厚さは1、2、3ミリメートルをラインアップ、厚さや形状加工も含め多様な寸法形状に対応する。

 サンプル価格は500円(30×30ミリメートル、厚さ1/2/3ミリメートル)。5月には、コンポーネント事業部長岡工場(新潟県長岡市)で月産20万個の生産を予定している。


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