電波プロダクトニュース



090409_01
 
日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
4月9日090409_01 TDKラムダ ユニット 電源・アンテナ・高周波部品 一般産業用

デジタル制御回路内蔵の組込みフロントエンド電源「EFEシリーズ」



 TDKラムダは、単出力スイッチング電源としては業界で初めてデジタル制御回路を内蔵した組込み型フロントエンド電源を開発した。電源の総体的な性能向上によって、特に小型、高効率化を推進。計測機器、放送機器、IT・通信機器、医療機器などの分野における分散給電で構成されている装置のフロントエンド用電源としてのアプリケーションが期待される。5月7日から受注を開始する。

  新製品「EFEシリーズ」は、出力電力が300Wで、10秒間に限り400Wのピーク電力を保証する。出力電圧は12Vと24Vの2機種をラインアップし、形状でのオプションとして、外部強制空冷仕様の基板型(価格=2万3500円)とファン内蔵ユニット型(同=2万5500円)の2タイプから選択できる。

  8ビットマイコンを採用したデジタル制御回路による部品性能の最適化とともに、共振コンバータの採用によって、効率90%を達成して発熱ロスの抑制による放熱部品の小型化を実現。しかもデジタル化による部品の集約、最適化により、部品点数を従来製品に比べ25%削減し、30%の小型化および50%の軽量化に成功した。

  しかも、情報機器を対象にしたIEC/EN/UL/60950―1、CSA―C22.2、計測機器を対象にしたIEC/EN61010―1、医療機器を対象としたIEC/EN60601―1(強化絶縁)といった安全規格を取得した。

  「制御回路をアナログからデジタル化することによって、電源の基本性能を向上させることができる。今回の技術導入は、ハイブリッドデジタル制御というよりもフルデジタル制御に近い設計。次世代電源としての色彩が濃い」(同社)。

  デジタル制御は、アナログ回路で構成していた抵抗器、コンデンサ、IC、トランジスタなどのハードウエアをソフトウエアで置き換えた制御方式。従来のアナログ制御は電源の多機能化によって部品点数が増える傾向を示し、小型化を推進するのが困難だった。これをデジタル制御にすることで、各機能部品がワンチップマイコン化されて部品点数を大幅に削減でき、小型化を推進できる。しかも、部品のばらつきをソフトウエアによって最適化することで高効率化などの性能向上が期待できる。

  今回のデジタル制御電源の基本設計はイギリスのTDK―Lambda UK Ltdで行い、日本で商品化した。

  「新製品は外部回路との通信機能は取り入れていないが、今後電源システムのコンピュータ管理などのニーズの高まりなどを見て、デジタル制御電源の品ぞろえを進めていく」(同社)考え。


| 全新製品情報 | 一般電子部品:製品別リスト |
|
電子デバイス:製品別リスト | 電子デバイス:用途別リスト|
|
ホームページへ戻る | 次データへ |