電源内蔵の超薄型産業用コンピュータ「Wafer Micro」

　ＰＤＸジャパン（東京都千代田区）は、電源内蔵ながら薄さ２０ミリを誇る超薄型産業用コンピュータ「Ｗａｆｅｒ　Ｍｉｃｒｏ」を発表した。

　同社は電源開発に強みを持つコンピュータメーカーで、自社で電源の開発、製造を行う。全コンピュータ製品が電源内蔵のＡＣアダプタレス製品となっている。

　新製品「Ｗａｆｅｒ　Ｍｉｃｒｏ」は、同社の技術力を駆使した業界最薄の電源内蔵コンピュータ。サイズは２１５×２０×１７５ミリ。

　ＣＰＵにはインテル製Ａｔｏｍ　Ｚ５３０（動作周波数１.６ギガヘルツ）を採用。ファンレス、ＳＳＤ（ソリッドステートドライブ）搭載でスピンドルレスを実現。内蔵電源回路を含め、電解コンデンサレス設計で産業用途に対応した長寿命性も満たしている。

　モニター出力としてＤＶＩを搭載。わずか２０ミリの薄さのためＬＣＤモニターの背面にも容易に設置でき、需要の高まっているデジタルサイネージ（電子看板）用途をはじめ、幅広い用途での使用を見込む。

　同社では、リコー製の高性能マザーボードのほか、電源回路にも国内製電子部品を使用し、信頼性を追求した新製品（型番＝Ｅｃｏ　Ｍｉｃｒｏ　Ｊ　２Ｕ―Ｇ４）も開発。同製品は、電気二重層キャパシタを使用した無停電電源装置（Ｃ―ＵＰＳ）も搭載し、極めて高いレベルの高信頼性を実現する。