車載情報機器向け32ビットマイクロプロセッサ「SH7761」

　ルネサス　テクノロジ（赤尾泰社長）は２１日、ハンズフリーなど車載情報機器向けに３２ビットマイクロプロセッサ「ＳＨ７７６１」を製品化、８月からサンプル出荷する、と発表した。１０年２月から月産１万個で量産開始、１１年１２月には月産３万個を予定。

　新製品はスーパーＨファミリーの最上位ＣＰＵコア・ＳＨ―４Ａ搭載により、同社従来品のＳＨ７７６０の２倍となる最大動作周波数４００メガヘルツ、処理能力７２０ＭＩＰＳを実現した。これにより、ハンズフリー機器に必須の音声認識機能で、通常に使う限度に近い高度化に対応が可能。

　ＳＨ―４コアはＳＨ―Ｎａｖｉシリーズと同一のコアであるため、既存プログラムの流用が可能で、ソフトウエアの開発期間短縮を図ることができる。

　また、次世代テレマティクス、ハンズフリー機器の主要機能を１チップで実現するため、これらの機器に必要な周辺機能を内蔵、システムの低価格化に貢献する。

　パッケージは４４９ピンＢＧＡ（２１×２１ミリメートル）で、サンプル価格は４５００円。