熱抵抗1/8に低減した太陽電池用バイパスダイオード「SZ-10M20C」

　サンケン電気は、オリジナルパッケージ（ＳＺ―１０）の採用で、従来品（ＴＯ２２０Ｆパッケージ）に比べ熱抵抗を８分の１に低減した太陽電池用バイパスダイオード「ＳＺ―１０Ｍ２０Ｃ」を開発、サンプル出荷を開始した。サンプル価格は２５０円。

　 量産出荷は０９年１０月を予定。当面月産３万個でスタートし、１１年度には月産５０万個を見込む。

　 ＳＺ―１０Ｍ２０Ｃは構造的に低熱抵抗なＳＺ―１０パッケージを採用することで、熱抵抗を０.５度Ｃ/Ｗに低減、チップの温度をフレームに伝えやすくした。

　 加えてＳＺ―１０パッケージはフレームを直接放熱板に取り付けることで放熱板の熱伝導が良く、従来のフレームを樹脂で覆っていた構造のＴＯ２２０Ｆタイプに比べ放熱性を向上させた。

　 従来品に比べ熱損失（ＶＦ＝０.９７Ｖｍａｘと約１０％低減。耐圧（ＶＲ）は１千Ｖで、太陽光発電システムのトータル出力電圧（４００―５００Ｖ程度）に対して余裕があり、誘電雷サージなどによる破壊に対しても高耐量。