電波プロダクトニュース



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日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
7月20日090720_01 三洋半導体 半導体素子 ディスクリート 移動体通信機器用

低電力損失のバイポーラ・トランジスタ「ECHシリーズ」5品種


 三洋半導体(田端輝夫社長)は、低電力損失化を達成したバイポーラ・トランジスタ「ECHシリーズ」(5品種)を開発、今月から順次サンプル出荷を開始する。

 8月から量産、年内に月産100万個体制を計画。サンプル価格は50円から。

 ECHシリーズはバイポーラトランジスタで初めて内部配線材料を金線から断面積の大きい銅板に変更、パッケージ抵抗を80%低減したクリップボンディング構造と、MBIT―W(マルチ―ベース・アイランド・トランジスタ―ワイヤレス)ウエハープロセス技術を採用。

 これの組み合わせにより、SOT23クラス(2.9×2.8ミリメートル)のバイポーラトランジスタで従来製品比55%低減という業界最高の電力損失を達成した。発熱も従来の約半分。温度上昇を防ぎ、セットの熱対策にも有効。

 また、電流定格は従来製品比で約2.4倍の12Vを実現している。小型化によりパッケージ材料を94%削減し、実装面積の省スペースでセットも小型化に貢献でき、環境にも配慮した。

 マルチベース・アイランドは、業界最高レベルの電力損失を少なくするとともに、低発熱も特徴とすることから、携帯電話をはじめとする電池駆動製品の小型化にも貢献する。

 新製品のターゲット市場は携帯電話の充電回路や大電力IGBT駆動用回路やモーター分野。独自の2層電極構造のMBIT―Wプロセスにより、より小型製品の展開を計画している。


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