WiMAX向け大電力のSPDTアンテナスイッチIC2機種

　新日本無線は、ＷｉＭＡＸ用として高線形性と、低挿入損失／小型化の両立を実現する２ビットコントロール大電力のＳＰＤＴアンテナスイッチＩＣ「ＮＪＧ１６６９ＭＤ７」と「ＮＪＧ１６６０ＨＡ８」を製品化し、このほどサンプル出荷を開始した。

　今月１日から国内の商用サービスが始まり、今後の普及が期待されている大容量無線通信方式のＷｉＭＡＸ市場向けに開発されたもの。

　ＮＪＧ１６６９ＭＤ７はＷｉＭＡＸ・ＣＰＥ（加入者宅内機器）用、ＮＪＧ１６６０ＨＡ８はモバイルＷｉＭＡＸ用。

　ＷｉＭＡＸでは周波数利用効果に優れたＤＦＤＭ変調通信方式が採用されているが、使用状況により平均電力に対し、入力信号のピーク電力が高くなるため、搭載されるアンテナスイッチにはピーク電力時での歪みを防ぐため高い線形特性が求められている。

　同社のＳＰＤＴ（シングル・ポール・デュアル・スロウ）は送受信切り替えが最適化できる。新製品はＷｉＭＡＸの広帯域（２.３―５.８ギガヘルツ）をカバーし、高線形性との両立が困難とされる低挿入損失、小型化を実現した。ＮＪＧ１６６９ＭＤ７は３７ｄＢｍ、ＮＪＧ１６６０ＨＡ８は３０ｄＢｍ（パッケージ寸法＝１.０×１.２×０.３８ミリメートル）。