電波プロダクトニュース



090731_01
 
日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
7月31日090730_01 米LSIコーポレーション 半導体集積回路 専用IC 一般産業用

6ギガビット伝送SASとSATA対応RAIDコントローラカード「MegaRAID9200シリーズ」



 米LSIコーポレーション(日本法人=LSIロジック、東京都港区)は、販売代理店やシステムインテグレータ(SI)や、特定用途特化型OEMメーカーなどを通じた自社製品の拡販を目指す「チャネル戦略」を国内外で実施する。28日にはこれらのチャネル(販売網)向けの伝送速度毎秒6ギガビットSASとSATA対応のRAIDコントローラカード「MegaRAID9200シリーズ」を発売。現在1割程度のチャネルビジネスによる売上げ比率を5割程度まで引き上げる。

 同社は、ストレージやネットワーク機器向けの半導体、半導体応用モジュールなどを展開。現在は、サーバー・ストレージ機器メーカー、HDDメーカーなど比較的規模の大きいOEM企業が同社売上高の大部分を占めている。

 その一方で、同社製品には、SI企業や、医療市場など特定分野に特化した機器メーカー(VOEM)や販売代理店(リセラー)を通じた販売が可能な製品も多く、これらOEM顧客以外の「チャネル」を通じたビジネス拡大が課題の一つとなっていた。

 同社は、4月にチャネルビジネスに強い3ware社のRAIDアダプタ事業を買収。チャネルの拡充とともに、チャネル向け製品ラインアップを大幅に強化。また、このほど全世界で、従来は主に1次販売代理店を対象に実施してきた販売促進支援制度の適用範囲を、SIやVOEM、リセラーなどにも拡大。マーケティングや販売活動などの費用支援を強化し、売上げ拡大を図る。

 また、製品面でもチャネル向け商品の強化を積極的に行う方針。既にOEM向けには出荷している次世代インターフェイス技術である伝送速度毎秒6ギガビットSASソリューションとして、低価格で容易に導入できるRAIDコントローラカードを製品化した。

 同カード「MegaRAID9200シリーズ」は6ギガbpsSAS対応により、読み出し速度毎秒2.88ギガバイト、書き込み速度毎秒1.87ギガバイトの高性能を実現。一方で、価格は低く抑え、現行の3ギガbpsSASの資産を有効活用できる互換性を意識した設計により、導入が容易という特徴もある。

 4チャンネル/8チャンネル、外部接続型/内部接続型とニーズに応じた各タイプをそろえる。最大240ドライブ、480テラバイト容量までのRAIDが構築できる。また、次世代データ暗号化機能「SED」対応版もある。

 米国本社でワールドワイドチャネルマーケティングを担当するスレッシュ・パニカーシニアマネージャーは「チャネルビジネスを拡大させるためにも、非常に競争力のある価格設定を行いながら製品を充実化させていく。チャネル市場でもリーダーシップを確かなものにしたい」と語っている。


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