回転数フィードバック機能付ファンコントローラ「EMC230Xシリーズ」

　米ＳＭＳＣ（日本法人＝ＳＭＳＣジャパン）は、４種類の回転数フィードバック機能付きファンコントローラ「ＥＭＣ２３０Ｘシリーズ」のサンプル出荷を開始した。１万個購入時の参考価格は０.６―１.６ドル。

　ＥＭＣ２３０Ｘシリーズは、ファンからＴａｃｈｏｍｅｔｅｒ信号によって、ファン回転数を自動で読み取り、ターゲット回転数に対し、誤差プラスマイナス３％以下の精度で合わせ込む。外部クロックを使用すれば、誤差プラスマイナス１％以下の精度も実現できる。

　一般にファンは、固体別に約２０％の回転数差異があるとされる。新製品を使用することで、安価なファンでも高性能化が実現できる。

　ターゲット回転数は、ホストプロセッサより　Ｉ2Ｃバス経由で設定される。複数のファンに対応するＥＭＣ２３０２、同０３、同０５は、各ファンを異なる回転数にコントロールすることができる。

　同シリーズは、ＰＩＤ制御（比例・積分・微分制御）機能を搭載。ホストプロセッサがターゲット回転数を変更した場合には、回転数をスムーズに移行でき、ファンのうなり音やゆれ音などを削減する。

　また、ファンが異常停止した際やターゲット回転数に満たない時は、アラート端子により異常を知らせる。