電波プロダクトニュース



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日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
12月9日091209_04 三菱マテリアル 電子材料 電子材料 一般民生用

省エネ家電向のインバータなど向け圧粉成形コア


 三菱マテリアルは、子会社で、自動車向け焼結部品などを製造するダイヤメットと共同で、ハイブリッドEVをはじめとする各種電気自動車のDC―DCコンバータ、太陽光発電や風力発電のパワーコンディショナ、エアコンといった省エネ家電のインバータなどで使用される高周波化対応リアクトル用の圧粉成型コアを開発した。

  従来、これらのリアクトルのコアには0.1ミリメートル厚の薄手電磁鋼板が使用されており、素材が高価であること、多数枚の積層が必要であるため加工コストが高いこと、また製品形状に制約が生じるなどの問題点があった。

  こうした薄手電磁鋼板を代替できるコア材料へのニーズに応えるため、同社中央研究所とダイヤメットは、高周波における鉄損に優れる圧粉成型コアに着目し、原料鉄粉の粒度分布の最適設計、高耐熱MgO系絶縁皮膜の採用、成形・熱処理プロセスの最適化などを行うことにより、共同でリアクトル用圧粉コア「MBS―R」を開発した。

  このコアは、従来の薄手電磁鋼板と同等の低鉄損であることに加え、高い飽和磁束密度(0.1ミリメートル厚電磁鋼板との比較で約10%の向上)および3次元形状設計の自由度という特徴を有しており、従来品に比べ、小型・軽量化、低コスト化および高性能化を実現している。

  ダイヤメットでは既に同コアのサンプル供給を開始しており、今後はリアクトルメーカー、インバータメーカーと共同で、より広範囲な製品化への取り組みを展開していく予定。


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