電波プロダクトニュース



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日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
1月11日100111_03 日立電線 ユニット 電源・アンテナ・高周波部品 デジタル情報家電用

高速近距離無線規格「TransferJet」対応の小型カプラ


 日立電線はこのほど、高速近距離無線規格「TransferJet」対応の小型カプラを開発、サンプル出荷開始した。3月から量産開始する。

  TransferJetはソニーが提案する高速近距離無線規格。放射電磁界を用いた一般的な無線アンテナではなく、誘導電解を用いたカプラと呼ぶ送受信アンテナにより通信する。超広帯域無線規格「UWB」並みのスピードと、フェリカなどで利用される短距離無線通信規格「NFC」の手軽さをあわせ持ち、ユーザーはカプラを搭載した機器同士を3センチメートル以内に近接させるだけで最大560Mbpsのデータ伝送が可能。テレビやPC、DSC、携帯電話など多くの機器で採用が期待されている。

  同社は、モバイル機器向けアンテナのラインアップを拡充し、ソニーとTransferJetに関するライセンス契約を結び、同規格対応の小型カプラを開発した。電波の送受信の役割を果たす放射素子と、放射素子へ給電する細径同軸ケーブルで構成。放射素子は一般に小型に伴い周波数帯域減少やアンテナ感度低下を起こす傾向があるが、同社はこうした課題に対応するため、放射素子形状に独自の設計を施すとともにコンデンサの容量値を最適化し、最大560Mbpsのデータ転送に必要な周波数帯域4.20―4.76ギガヘルツの確保と高感度な3センチメートル以内の近距離無線通信を実現するとともに厚さ1.6ミリメートルの薄型化に成功した。2層プリント基板などの汎用的な材料で放射素子を形成可能なため量産性に優れる。11年度に小型カプラで年間3億円の売上高を目指す。




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