車載対応の高信頼性USB2.0コネクタ「MX39シリーズ」

　日本航空電子工業はこのほど、車載対応のＵＳＢ２.０コネクタとして、信頼性に優れた「ＭＸ３９シリーズ」を開発、販売開始した。

　 最近の自動車はマルチメディア機能を持つカーナビの搭載が増加し、最近は２輪車への搭載も出てきた。そうした中で、携帯音楽プレヤーなどに蓄積された音楽を楽しむため、カーナビと携帯機器の接続へのニーズが高まっている。

　 新製品はこうしたニーズに対応したもの。ＵＳＢ２.０伝送性能を満足させるとともに、車載用コネクタに必要な耐環境性能も考慮し、それらを両立させた。適用電線は車載専用に開発したシールド電線を採用。熱・衝撃・振動に強い特性から、各種産業用途にも広く対応する。

　 特徴は、車載専用に設計したコネクタとケーブルを使用。伝送特性は一般のＰＣレベルのＵＳＢ２.０規格を満足させる。ＥＭＩ対策として金属シェルによる２重遮蔽構造を採用しノイズを完全に除去。

　 横ピッチ２.２ミリメートル、１列の４極。基板用コネクタはアングルタイプとストレートタイプで、アングルタイプはキー違い品も用意し、誤嵌合を防止。コネクタ嵌合は耐こじり構造として、メカニカルロックを採用した。

　 基板対電線タイプに加え、ケーブル中継用に電線対基板タイプも用意（車両組み立て時の配線作業が容易）。伝送路トータルでの性能と信頼性確保のため、自社で加工したハーネスで供給。適応市場は、カーナビ、カーオーディオ。

　 サンプル価格は基板側３００円、ハーネス１メートル２千円。販売見込みは月間１０万個。