小型パッケージでデュアル回路の同期型降圧コンバータ「ISL8088」

　米インターシル（日本法人＝野崎真人社長）は高電力変換効率と優れた待機時電流特性を小型パッケージ（１０端子のＤＦＮ）に封止したデュアル回路構成の同期型降圧コンバータ「ＩＳＬ８０８８」をこのほど出荷開始した。価格は２ドル６３セント（１千個発注時）。

　 ＩＳＬ８０８８はパワーＭＯＳＦＥＴを内蔵、チャンネル当たり出力８００ｍＡのデュアル回路のステップダウンレギュレータ。入力電圧範囲は２.７―５.５Ｖ、待機時電流は３５μＡ。

　 バッテリの動作時間をできるだけ確保できるよう、強制ＰＷＭモードと自動ＰＷＭ/ＰＦＭモードとの切り替え機能を備えている。

　 スイッチング周波数は２.２５メガヘルツと高く、デジタルソフトスタートと補償回路の内蔵で、アプリケーションによらず少ない外付け部品点数で回路を構成できる。このため、部品コストの削減や電源回路面積の小型化に寄与する。

　 対象アプリは、ＤＳＣ、ＰＭＰなどの携帯機器からプリンタ、ＰＰＣ、ストレージデバイス、液晶ＴＶ、ＳＴＢ、グラフィックボード、自動車、ポータブル医療機器、産業用プロセス制御システムと幅広い。