高品・質簡易施工のデータセンター向けΣーLink配線システム

　タイコエレクトロニクスジャパン（川崎市、江部秀社長）はこのほど、高品質・簡易施工を実現したデータセンター向け配線システム「ＡＭＰ　Σ―Ｌｉｎｋ配線システム」を販売開始した。国内工場で完全成端されたケーブルを組み込むだけで作業が完了する。

　 新製品は、データセンターなどのケーブル敷設作業コストの大幅な低減を実現する。現場での作業は、あらかじめΣ―Ｌｉｎｋカセットで成端処理されたケーブルを専用のΣ―Ｌｉｎｋ対応パッチパネルにセットするだけでいい。結線作業に必要だった時間をカットでき、増設時や移設後も変わらぬ品質を保持できる。

　 ケーブルアセンブリの成端処理は国内工場で対応。ケーブル長のオーダーから納品までを短納期で実現でき、サービス開始までの時間を従来よりも短縮できる。

　 Σ―Ｌｉｎｋカセット間の配線には、１カセット分のケーブル６本を一つにまとめたインナーシースケーブルを採用。ラック背面の配線もすっきりできる。オプションで配線経路の確認に便利なＰＯＦ（プラスチック・オプティカル・ファイバ）をケーブルの中に納めることも可能。

　 万が一の障害発生時のケーブル交換も迅速。ケーブル長は指定の長さで対応可能（最大９０メートル）。ＡＮＳＩ/ＴＩＡ９４２規格および、ＥＮ５０１７３―５のデータセンター標準規格に準拠している。ＩＳＯクラスＦＡ（カテゴリ７Ａ）、ＩＳＯクラスＥＡ（カテゴリ６Ａ）、ＩＳＯクラスＥ（カテゴリ６）の３タイプをラインアップ。Σ―Ｌｉｎｋカセットは専用のΣ―Ｌｉｎｋ対応パッチパネルに搭載。