1つのパルス、制御信号で同時2台駆動のステッピングモーター

　【上田】シナノケンシ（長野県上田市、金子元昭社長）は、標準品モーターを提案する「Ｐｌｅｘｍｏｔｉｏｎ」（プレクスモーション）から一つのパルス入力、制御信号でステッピングモーター２台を同時駆動させる新製品ＣＳＡ―ＵＤシリーズを今月上旬から発売。

　 同シリーズは、一つのパルス入力、制御信号でステッピングモーター２台を同時に駆動できるドライバーと、高トルクステッピングモーター２台を組み合わせたセット製品。

　 コンパクト（Ｗ９０×Ｄ６０×Ｈ３３ミリ）かつ軽量設計（８０グラム）のドライバーは駆動する２台のモーターを正逆もしくは同一回転方向に設定できるため、左右１対のベルト駆動機構を持つ搬送装置や、前後に設置された複数搬送機構の同時運転に最適。

　 一つのパルス入力と制御信号で２台のモーターを同時に駆動させるため、制御性の向上や上位コントローラのコストダウンが可能なだけでなく、搬送負荷に合わせて外部信号により駆動設定電流を５０―８０％の間で切り替え可能なエコモード機能や、低騒音や低振動化に有効な最大１６分割のマイクロステップ機能を搭載しているため、システム全体の省エネ化や低騒音化にも貢献する。

　 組み合わせられるステッピングモーターは、トルクや用途に応じて、２８―６０ミリの片軸/両軸モーター、４２ミリおよび、６０ミリギヤードモーターから選ぶことができる。

　 初年度販売見込みは１千セットを予定している。なお、要望の多かった６０ミリギヤードモーターは、５月下旬に発売する予定。