電波プロダクトニュース



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日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
4月23日100423_03 ローム ユニット その他 移動体通信機器用

0.93Vの低電圧動作実現のヘッドホンア ンプ「BU7150NUV」


 ロームは、0.93Vの低電圧動作を実現したヘッドホンアンプ「BU7150NUV」を開発し、月産能力15万個で量産を開始した。乾電池1本でも昇圧回路なしで使用でき、ポータブル機器のバッテリの長寿命化が図れる。電源電圧の立ち上げ時間に影響しないパワーオンリセット機能を内蔵し、使いやすくした。電源電圧3.5V動作保証で電池2本使用の電子辞書や電子玩具などにも使える。

 BU7150NUVは、動作電源電圧範囲を0.93―3.5V(温度0―プラス85度C)、1.03―3.5V(マイナス40―プラス85度C)と広くした。特に最低動作電圧を0.93Vと低電圧(1セル)動作にしたことで、1.5V乾電池1本で長時間、オーディオアンプを動作でき、ポータブル機器のバッテリの長寿命化を図った。
  また、パワーオンリセット回路を内蔵し、電源電圧の立ち上げスルーレートに制限を受けない。

  従来のヘッドホンアンプは、最低動作電圧が1・5Vを超えるものが多く、乾電池1本の電圧では動かないため、昇圧用DC―DCコンバータ回路が必要で、10%程度の電圧変換ロスが発生していた。0.9V程度の電圧まで動作するヘッドホンアンプも、乾電池を使用したセットでは電池放電に伴う出力抵抗の増加で、電源の立ち上がり時間が遅くなり、使いづらかった。

  電源オフ・音声オフ状態からアンプ回路が起動完了するまでの自動シーケンスを内蔵し、マイコンへの負担を軽減した。外付け部品で起動完了までの時間を変更できる。クリック・ポップノイズ低減回路とサーマルシャットダウン保護回路を内蔵した。

  セットの仕様に応じてステレオヘッドホンアンプ/モノラルスピーカアンプの両方式に対応可能。85デシベルの良好なクロストーク特性により、臨場感の高い音声を再生できる。

■ 電子辞書にも使える

  電源電圧3.5Vまでの動作保証のため、乾電池2本を使用した電子辞書や電子玩具などのセットにも使用できる。電圧の異なるセットのラインアップにもシステムの大幅な設計変更なしに使える。

  量産は前工程をローム本社(京都市)で、後工程をフィリピンのローム エレクトロニクス フィリピンズで行う。サンプル価格400円/個。


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