世界最小のUHF帯RFIDアンテナレスタグ「LXMSシリーズ」

　村田製作所は、世界最小のＵＨＦ帯ＲＦＩＤアンテナレスタグ「ＬＸＭＳシリーズ」の販売を始めた。０８年から販売しているＲＦＩＤタグ用ＩＣ内蔵モジュール「マジックストラップ」の新シリーズ。外形寸法３.２×１.６×０.５５ミリと１.６×１.０×０.２７ミリの２品種を取りそろえた。従来のアンテナ搭載タグに比べ約５０分の１の小型化を実現した。製品管理用などに販売する。マジックストラップのロゴマークも作成し、製品ブランド力を高めていく。

　多層基板設計で培った回路設計技術を生かし、電波の放射が可能な受動回路を設計、内蔵し、アンテナなしで通信ができる世界最小ＵＨＦ帯ＲＦＩＤアンテナレスタグに仕上げた。
　 アンテナなしのため、これまでのアンテナ搭載のＲＦＩＤタグに比べ外形寸法を約５０分の１に抑えた。大きさからＲＦＩＤ搭載が難しかった個品管理などに利用できる。
　 読み取り距離３―７ミリ、ユーザーメモリー５１２ビット。ＵＨＦ帯ＲＦＩＤのＧｅｎ２（ＥＰＣｇｌｏｂａｌ　Ｃｌａｓｓ１　Ｇｅｎｅｒａｔｉｏｎ２）仕様に準拠し、高精度な通信が可能。金属やＰＣＢ基板など様々な素材のデバイスにも取り付けられる。高温、高湿度、化学物質雰囲気などの悪条件に対しても高い抵抗性を持つ。
　 ＵＨＦ帯のリーダーライターを用いることで、タグに記録した情報の追記、変更を容易に行える。リール納品、はんだ対応が可能。
　 また、ＲＦＩＤタグ用ＩＣ内蔵モジュール「マジックストラップ」のロゴマークを作成した。今後、ロゴマークを積極的に活用して、マジックストラップの製品ブランド力を高めていく。

ロゴで認知度アップ
　 マジックストラップは０８年に商品化して以来、重要な戦略的製品として位置付け、拡販してきた。今回作成したロゴマークで、マジックストラップやＲＦＩＤが同社の製品、技術であることを広く知ってもらい、他社との差異化にしていきたい考え。