電波プロダクトニュース



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日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
5月28日100528_01 サンケン電気 ユニット 電源・アンテナ・高周波部品 一般民生用

フルモード構造の小型・薄型モジュール電源3種


 サンケン電気は、薄型テレビやOA機器の主要電源回路をフルモールド構造で小型、薄型化した3種のモジュール電源を開発した。量産出荷は10月からで、石川サンケンで当初月間2万個からスタート。11年4月には同10万個を見込む。

  新製品は、220W出力の力率改善回路(サンプル価格7千円、50×74×7.4ミリメートル)、200W出力のDC―DCコンバータモジュール(同9千円、50×74×7.4ミリメートル)、10W出力のスタンバイモジュール(同4千円、50×36×7.4ミリメートル)。

  開発コンセプトは、モジュールを組み合わせるだけの簡単設計で、多くのディスクリート部品を調達する手間が省けるなど工数や費用を削減できる。さらに、安全規格やEMC規格などの取得が簡単だ。

  取り付け面でも同社のコア技術の一つであるマルチチップ実装技術を適用し、パッケージのフルモールド構造を採用することで従来の基板型電源に比べて、面積で約2分の1、高さで約3分の1、質量で約2分の1という小型、低背、軽量化を実現した。

  DC―DCコンバータモジュールは、500キロヘルツ スイッチングを採用し約93%の高効率化を達成。しかも絶縁耐圧3kVを確保している。スタンバイモジュールはオートバーストスタンバイ機能、起動抵抗を不要にする起動回路などを内蔵。無負荷時消費電力は約25mWを実現している。

  新製品は、薄型テレビ向けの設計を意識した製品だが、引き続き出力バリエーションを増やすなどラインアップを拡充し、情報通信から産業機器分野に適した電源設計を目指す。


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