絶縁型フライバックDC―DCコントローラ「LT3748」

　リニアテクノロジーは、光カプラが不要で設計が容易な絶縁型フライバックＤＣ―ＤＣコントローラ「ＬＴ３７４８」を発売した。価格は１千個購入時３１２円からとなっている。産業機器、医療機器、通信機器、車載電装など向け。

　 新製品は、出力電圧を１次側フライバック信号から検出し、２次側出力帰還のためのオプトアイソレータや３次巻き線、信号トランスといった絶縁部品が必要ない。動作入力電圧は５―１００Ｖ。外付けＮチャンネルパワーＭＯＳＦＥＴを駆動する。

　 可変周波数電流モード制御のスイッチング方式であるバウンダリモードで動作し、入力、負荷、温度の全範囲にわたり標準プラスマイナス５％の精度を実現する。同モードにより、同等の連続導通モードの設計に比べてトランスを小型化可能。出力電圧は２本の外付け抵抗とトランスの巻数比で容易に設定できる。

　 ＩＣ給電用の内部低損失レギュレータ、プログラム可能なソフトスタート、低電圧ロックアウト、調整できる電流制限、出力電圧の温度補償といった特徴がある。

　 パッケージは、高電圧ピン間の間隔を拡張するため４本のピンを取り除いた小型ＭＳＯＰ―１６を採用している。