車載向け高速データ通信用コネクタ「HSDコネクタ」

　タイコエレクトロニクスジャパン（川崎市、江部秀社長）は、車載用の高速データ通信用コネクタ「ＨＳＤコネクタ（ハイスピード・データ・コネクタ）」を販売開始した。自動車のさらなるインテリジェント化に対応する。

　 新製品は、車内の空調システムやカーナビ、車体制御システム、安全システムなどの車載システムの高信頼な高速データ通信ニーズに対応するコネクタ。拡張を続ける自動車のインテリジェント化を強力にバックアップする。

　 車載機器として一般的なＬＶＤＳ、ＵＳＢ２.０、ＧＶＩＦ、ＩＤＢ１３９４Ｃｕ、イーサネットなどの各規格に対応。幅広いシーンで利用可能な柔軟性を持つ。全面シールド構造を採用したＥＭＣ対策により、データ通信の信頼性を飛躍的に向上させている。

　 ハーネス側、ヘッダー側コネクタにそれぞれ水平・垂直の両タイプをラインアップ。ヘッダー側水平タイプはコードキャップ分離側と一体型の２種類を、ハーネス側ではインラインヘッダーを用意している。ＵＳＢモジュールも提供できる。

　 リフローはんだ対応。全面シールド構造、４極。自動実装対応（マウンタの吸着面確保）。ハーネス側コネクタはハーネスアセンブリとして供給可能。

　 製品仕様は、差動信号インピーダンス（ＬＶＤＳ）は１００Ω。データレートは最大１ギガｂｐｓ。動作温度範囲はマイナス４０―プラス１０５度Ｃ。