業界初のサイドエントリ（横挿し）タイプのSIMカード用コネクタ

　ＳＭＫは１９日、業界初のサイドエントリ（横挿し）タイプのＳＩＭカード用コネクタを開発したと発表した。今月から販売開始する。

　 新製品は、カードの挿抜に同社独自のサイドエントリ構造を採用することで、セットでのコネクタ配置自由度を向上させている。独自のコンタクト構造により、あらゆる方向からの斜め挿入時のコンタクト座屈を防ぐフェイルセーフ構造となっており、一般のユーザーが安全・確実にＳＩＭカードを抜き挿しするニーズに応えている。

　 シールドカバーでカードをフルホールドする構造を採用し、グランドを設けることでシールド性の強化と高い接触信頼性を確保。コンタクトとハウジングの一体成形による構造で強度アップを図っている。セットの小型・薄型ニーズに対応するため、実装高さは１.４５ミリメートルと低背を実現した。
　 極数は６極。ＵＳＩＭ（ＵＩＭ）カード用としても使用可能。

　 デジタル携帯電話方式の欧州統一規格ＧＳＭ１１.１１に準拠。実装高さ１.４５ミリメートル、幅２６.５ミリメートル、奥行き１４.１ミリメートルの低背・省スペースタイプ。吸着スペースを設けることにより、自動実装に対応する。ＲｏＨＳ指令適応品。用途は、携帯電話、スマートフォン、ＰＤＡ、そのほかモバイル機器。

　 サンプル価格は１００円。生産能力は月産５０万個。

　 主な仕様は、定格電圧電流ＡＣ/ＤＣ５Ｖ０.５Ａ。接触抵抗初期６０ｍΩ以下。使用温度範囲マイナス３０―プラス８０度Ｃ。挿抜寿命５千回。