78ギガビット/秒の高速データ転送実現の光インターフェイス・ボード

　東京エレクトロンデバイス（ＴＥＤ）は２４日、日本電業工作が開発した最大７８ギガビット/秒の高速データ転送を実現する光インターフェイス・ボード「ＴＤ―ＢＤ―ＦＭＣ―ＦＰＧＡ―ＩＯ」の販売を開始したと発表した。標準価格は１５０万円。

　 同ボードは、米アバゴ・テクノロジーの１２チャンネル・パラレル・オプティックを搭載しており、送受信それぞれ３０ギガ―７８ギガビット/秒での通信が可能。ボードに添付されたサンプル・デザインと動作検証済みのＭＰＯケーブルにより、購入後すぐに光通信の検証ができる。

　 また、ＶＩＴＡで規格化されたＦＰＧＡメザニンカードの一つであるＦＭＣに対応した基板デザインとなっているため、ＴＥＤが提供するターゲット・アプリケーション向けのオプションボードや市販のＦＭＣを使用することにより、インターフェイスの拡張を容易にし、製品開発コストおよび開発期間を大幅に削減するという。

　 ボードの開発に当たってはアバゴと連携した。ＴＥＤは、光通信や画像処理を必要とする防衛、航空、宇宙分野におけるレーダー無線システムといった電子機器のほか、医療機器、各種検査装置などの先端技術研究所向けに販売していく方針だ。