電波プロダクトニュース



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日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
9月2日 100902_01 ローム 受動部品 抵抗器 一般民生用

定格電力0.2Wで1005サイズの耐サージチップ抵抗器



 ロームは、定格電力0.2Wの1005サイズ耐サージチップ抵抗器を世界で初めて開発し、7月から月産能力500万個で量産を開始した。小型ながら静電気耐圧2kV(ヒューマン ボディー モデル)を実現した。瞬間的に高電圧が印加される携帯電話、DSCのストロボフラッシュ回路で使用されている、1608サイズ高耐圧チップ抵抗器の置き換え用途から供給を始めた。電源、インターフェイス周辺部のサージ保護用途や車載機器用途、1608サイズ汎用チップ抵抗器の置き換えなど、幅広い用途向けに供給する。

 新製品の1005サイズ耐サージチップ抵抗器は、0402サイズの超小型チップ抵抗器で培った高精度の加工技術、印刷技術、トリミング技術をベースに、抵抗体材料に基本組成は変えず、ガラス粒子の分散がより均一な酸化ルテニウムを採用。アルミナ基板にスクリーン印刷する抵抗体パターン幅、長さを見直し、耐サージ特性を向上させた。

  これにより、従来1608サイズで得ていた0.2Wの定格電力を1005サイズで実現した。同社従来品の汎用チップ抵抗器1608サイズ品に比べ実装面積を約60%削減できる。

  定格電力は1608サイズ汎用チップ抵抗器の約2倍、1005サイズ汎用チップ抵抗器の約3.2倍。抵抗値10kΩ、印加電圧2kV時1005サイズ汎用チップ抵抗器で約25%だった抵抗値変化率をほとんどなくした。

  抵抗値範囲10Ω―1MΩ。抵抗値許容差J(プラスマイナス5%)、F(プラスマイナス1%)、抵抗温度係数Jプラスマイナス200ppm/度C、Fプラスマイナス100ppm/度C。使用温度範囲マイナス55―プラス155度C。1608サイズ、0.2Wで3kV(ヒューマン ボディー モデル)だった静電気耐圧も1005サイズ、0.2Wで2kV(同)を保証した。

  タイの生産子会社「ローム インテグレイティッド(タイランド)」で7月から月産能力500万個で量産に入った。耐サージチップ抵抗器は既存の1608(定格電力0.2W)、2012(0.25W)、3216(0.33W)、3225(0.5W)サイズに今回の1005サイズ(0.2W)を加えた「ESRシリーズ」5サイズで展開する。


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