電波プロダクトニュース



100903_05
 
日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
9月3日100903_05 朝日ラバー 電子材料 誘電体・絶縁体 一般民生用

LED実装用プリント基板向けシリコーンベースの白色レジスト剤


 朝日ラバー(さいたま市)は、業界で初めてシリコーンをベースにしたLED実装用プリント基板向け白色レジスト材を開発し、販売を開始した。従来材料に比べて耐熱性に優れ、反射率が高いという特徴があり、高発光効率化、大電流化が進むLED照明市場ニーズに対応する新たな白色レジスト材として注目を集める。

  LED照明などに用いられるプリント基板は、LEDの光を吸収せず反射させるため、はんだ付けを行わない部分の表面を覆うソルダーレジスト材に反射率の高い白色レジスト材料を用いる。現在、白色レジスト材としては酸化チタンなどが使用されている。

  だが昨今では、LED素子の発光効率の向上、高出力化が進む中で、より高い耐熱性を持ち、反射率の高い白色レジスト材が求められている。

  朝日ラバーが開発したシリコーンによる白色レジスト材は、耐熱性が高いシリコーンをベースに実現。独自の配合技術により、従来材料では85―95%程度だった反射率で95%以上を達成した。150度C、1千時間という条件での試験でも反射率91―92%を維持する。従来、レジスト材は同条件で反射率は60%程度まで減衰するとされる。

  またレジストの塗布方法として、製造コストが安価なスクリーン印刷法に対応している点も特徴。材料自体の価格についても「従来材料に比べ同等以下を実現できる見通し」(同社)。

  同社は、シリコーンをベースとした各種ゴム製品の開発、販売を展開している。近年はLEDなど光デバイス関連向けゴム製品を強化。シリコーンゴムに蛍光体を配合し、LEDの発光色を高精度に制御するLEDキャップ「ASA COLOR LED」や透過率94%シリコーン製レンズを展開する。今回のレジスト材も「ASA COLOR RESIST INK」として拡販する。

  「今後も当社の『色と光のコントロール技術』『シリコーンの素材編成技術』を生かし、光デバイス関連部材の開発、提供を実施していく」としている。


| 全新製品情報 | 一般電子部品:製品別リスト |
|
電子デバイス:製品別リスト | 電子デバイス:用途別リスト|
|
ホームページへ戻る | 次データへ |