医療の携帯用超音波診断装置向け超音波送受信チップセット

　米ナショナルセミコンダクター（ＮＳ）はこのほど、医療機関で使用される携帯用超音波診断装置向けとして、業界初の８チャンネル超音波送受信チップセットを発表した。

　 革新的な回路アーキテクチャによりバッテリ寿命の拡大と、大型コンソールシステムと同等の画像処理機能を実現する、小型・軽量の１２８チャンネル・ポータブル超音波診断装置の設計を可能にするという。

　 チップセットは、超音波受信アナログ・フロント・エンド（ＡＦＥ）「ＬＭ９６５１１」、超音波送信・受信スイッチ「ＬＭ９６５３０」、送信パルサー「ＬＭ９６５５０」、コンフィギュラブル送信ビームフォーマ「ＬＭ９６５７０」の４つのＩＣで構成。これらを組み合わせることで、最高水準の性能と電力効率を実現するという。

　 ４製品ともにＮＳの低消費電力、高効率の「ＰｏｗｅｒＷｉｓｅ」製品ファミリーとして提供する。現在は「ＬＭ９６５１１」のみ出荷中。

　 これ以外の３製品はサンプル出荷中で、量産出荷は１１月に開始される見込みだ。