車載仕様のフルフラット構造静電容量式タッチパネル

　ＳＭＫはこのほど、車載仕様静電容量式タッチパネルを開発、受注活動を開始した。量産中のモバイル機器向け小型静電容量式タッチパネルに加えて、新たに車載純正仕様対応の静電容量式タッチパネルを製品化したもの。

　 近年、カーナビやセンターコントロールなどの車載用タッチパネルでも、マルチタッチや軽い操作感、フルフラット構造が求められている。

　 新製品はこうしたニーズに対応したもので、地図の拡大/縮小のマルチタッチ操作や、地図のスクロールを行うフリック操作、目的地設定時のドラッグ＆ドロップ操作のような軽快なタッチ操作にも対応することができる。

　 スタイリッシュな外観デザインへの要求に対し、タッチパネル表面に意匠フィルムを張ることで、筐体と段差のない一体感のあるフルフラット構造を可能とした。

　 車載純正用途タッチパネルは、使用温度範囲マイナス３０―プラス８５度Ｃ、保存温度範囲マイナス４０―プラス９５度Ｃの高耐熱性が求められるが、同社は車載純正用抵抗感圧方式タッチパネルでの経験と実績を生かし、静電容量式でも業界に先駆けて車載純正仕様をクリアした。

　 カーナビなど使用場所が直射日光の影響を受ける環境では、映り込みを防止し、ディスプレイの視認性を上げる低反射のタッチパネルが求められる。こうした要求に対し、反射率１.５％を実現した。

　 サイズは、車載用途で主流の６.１インチから８インチのディスプレイサイズに対応している。

　 生産は、フィリピン工場で月産１０万台（６.５インチ換算）の生産を計画する。