1個当たり光量2倍超の照明用白色LED

　シチズン電子は、ＬＥＤ１個当たりの光量を従来比で２倍以上高めた照明用白色ＬＥＤを開発したと２１日発表した。量産開始時期は、１１月を予定する。

　 ２６Ｗタイプで２８００ルーメン、４１Ｗでは４３９０ルーメンを達成、寒色系（色温度５千Ｋ）と暖色系（色温度３千Ｋ）のそれぞれ２種類ずつそろえ、用途に応じた実用的な光量を１個のＬＥＤで確保した。

　 今回の開発品は、照明器具の小型化や光学設計の簡略化に寄与し、照明用途を大幅に拡大できる。

　 同社の得意とする高密度実装技術で高効率の発光素子を１個のパッケージ内に大量に実装することで高い発光効率を実現した。

　 寿命に大きく影響する発熱対策では、パッケージの裏面全体を放熱経路として利用する独自のプロセスを採用し、ＬＥＤ製品では最高レベルの低熱抵抗値を達成した。

　 電力削減効果は、４１Ｗタイプの寒色系では水銀ランプ１００Ｗ相当の光量で約６割削減でき、暖色系では水銀ランプ１５０Ｗ相当の光量で約７割削減できるとする。