デュアルIFの新スマートカードICとEEPROM

　韓国のサムスン電子はこのほど、情報技術セキュリティ国際評価基準、コモンクライテリアの評価保証「ＥＡＬ５プラス」に準拠する、デュアルインターフェイスの新スマートカードＩＣと、これをベースとしたＥＥＲＰＯＭ（電気的に内容を書き換え可能なＲＯＭ）「Ｓ３ＣＴ９ＫＷ」を発表した。

　 同メモリー製品は、電子パスポートやナショナルＩＤカード、自動車免許など高水準のデータセキュリティ機能を必要するアプリケーション向けに設計されており、現在、量産出荷中。

　 新スマートカードＩＣは、線幅９０ナノメートルプロセスで生産されたもので、接触と非接触の二つのインターフェイスをサポートする。

　 これをベースとした「Ｓ３ＣＴ９ＫＷ」は、ＲＦ機能および暗号機能が大幅に強化され、前世代のデュアルインターフェイス・スマートカードＩＣを使用したものに比べ、ＲＦ感度は２５％向上。ＲＳＡおよびＥＣＣアルゴリズムで２倍の暗号化速度を提供する。

　 性能、信頼性も大幅に向上しており、金融、セキュリティ、ＩＤアプリケーションに最適のソリューションとサムスンは自信を見せる。容量は１４４キロバイト。