モノリシック・フライバックスイッチングレギュレータ「LT3511」

　リニアテクノロジーは、オプトカプラが不要の高電圧絶縁型モノリシック・フライバックスイッチングレギュレータ「ＬＴ３５１１」の販売を開始した。４.５Ｖから最大１００Ｖの入力電圧範囲で動作する。通信機器、車載、産業機器、医療機器など広範な用途に向く。１千個購入時の価格は２９５円から。

　 新製品は、出力電圧を１次側フライバック信号から検出する。２次側出力の帰還信号のためのオプトカプラや３次巻き線、信号トランスの必要がない。２４０ｍＡ、１５０Ｖのパワースイッチを内蔵し、最大２.５Ｗの出力電力を供給できる。

　 電流モード制御スイッチング方式の「バウンダリ・モード」で動作し、入力、負荷、温度の全範囲で、標準プラスマイナス５％のレギュレーションを実現する。臨界導通モードである同モードは、連続導通モードに比べ、小型のトランスを使用できる利点もある。出力電圧は２本の外付け抵抗とトランス巻数比で設定できる。

　 パッケージは、小型ＭＳＯＰ―１６で、高電圧ピン間の間隔を広げるため４本のピンを取り去っている。