通信機器・産業機器向けトグルスイッチ「CF-TAシリーズ」

　フジソク（川崎市、笠井徹社長）はこのほど、通信機器や産業機器向けに業界初のスルーホールリフロー（ＴＨＲ）タイプを含むトグルスイッチ「ＣＦ―ＴＡシリーズ」を開発、販売開始した。

　 通信機器や産業機器に使用する回路部品はＳＭＤ化が主流となり、トグルスイッチもＳＭＤ化の要求が多く、微小電流値で小型スイッチの需要も伸びているため製品化した。

　 ＳＭＤでは基板取り付け強度に不安のある用途に対して、スルーホールリフロー対応品もラインアップし、基板取り付け強度と工数削減を両立させている。リフロー可能な耐熱性樹脂を採用。信頼性の高い金メッキ接点採用。

　 通信業界に売れ筋の同社既存品「ＡＴＥシリーズ」を基本モデルに開発した。梱包仕様にテーピング（リール品）を採用することで、トレー梱包のＡＴＥシリーズと比較すると取り付け工数削減が図れる。

　 用途は、通信機器、業務用カメラ、放送機器、産業機器など。

　 サンプル価格は、操作部形状スタンダードが２３０円程度、ロッキングが３５０円程度。販売見込みは、当初月産３万個、３年後には月産１０万個を見込む。

　 仕様は、定格０.４ＶＡ　Ｍａｘ（ＡＣ/ＤＣ４８Ｖ　５０ｍＡ　Ｍａｘ）。最小定格ＡＣ/ＤＣ２０ｍＶ１μＡ。接触抵抗５０ｍΩ以下。絶縁抵抗５００ＭΩ以上（ＤＣ５００Ｖ）。耐電圧ＡＣ５００Ｖ　１分間。使用温度範囲マイナス４０―プラス８５度Ｃ。