電波プロダクトニュース



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日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
1月27日 110127_04 アイペックス 接続部品 コネクタ・プラグ・ジャック・ソケット デジタル情報家電用

DA市場向けシールドFFC/FPC対応の「EVAFLEXシリーズ」


 第一精工のグループ会社であるアイペックス(東京都町田市)は11年度に向け、主力の携帯端末やノートPC/タブレットPC市場などでの拡大に注力するとともに、DA(デジタルアプライアンス)市場への展開を強化する。薄型テレビなどの進化に照準を合わせたコネクタの新製品投入を加速させ、DA関連を新たな事業の柱に育成していく方針。

 同社は、携帯電話やノートPC、ワイヤレス関連、HDD市場などに向けた細線同軸コネクタやアンテナ同軸コネクタ、狭ピッチ・低背FPCコネクタなどの品ぞろえを充実。(1)高周波・高速伝送での技術優位性(2)特許に裏打ちされたユニークな接続技術(3)スピード対応――などを強みに業績を拡大している。

  事業拡大に向け、DA市場への展開を強化しており、新製品としてワンピースタイプでシールドFFC/FPC対応の「EVAFLEXシリーズ」を開発した。同シリーズは、MINIFLEXと一線を画したコンセプトで、新たな市場要求に応える製品。従来のテレビ市場での業界標準品(ツーピースタイプ)との置き換えを目指し、ワンピースタイプ・100Ωインピーダンス・シールドFFC/FPC対応の「EVAFLEX5」を開発した。今後、採用が進む1ギガbps以上の高速伝送インターフェイスをサポートし、高い価格性能比を実現する。

  EVAFLEX5は、0.5ミリピッチ水平FFC/FPC直接挿入型・ノンZIFタイプコネクタ。DisplayPort、iDP、HDMI、V―By―OneHSをサポート。優れたEMI/EMC性能を有する。独自のW―point contact技術による、高接触信頼性も特徴だ。

■実装高さ0.9ミリ
  新製品の0.3ミリピッチ・バックフリップタイプのFPCコネクタ「MINIFLEX3―BFN」は、実装高さ0.9ミリメートル、奥行き3.0ミリメートル(ACT閉時)の省スペースタイプで、世界最小の基板投影面積を実現した。

  「これまで当社では、あまりFPCコネクタに力を入れていなかったが、製品仕様と量産技術で大幅な技術革新が実現できたため、今後、新しいFPCコネクタへの取り組みを強化していく」(平岡是昭常務取締役)とし、今後もFPCコネクタのバリエーションを拡充させる。

  デジタル一眼レフ向けでは、情報処理技術の高度化に向け、細線同軸線用コネクタ「CABLINEシリーズ」などの拡販を推進する。

  中期的な取り組みとして、ワンピースタイプコネクタの車載分野への展開にも着手しており、「今年は、そのための基盤作りに取り組む」(平岡常務)。

  同社の11年3月期売上高は前期比約3%増の280億円前後になる見込み。「将来の売上高500億円体制などを踏まえ、今年度は低採算製品の生産終了などを進め、社内の体質強化を図った。利益面では今年度もかなりの増益を見込んでいる」。12年3月期売上高ついては「現在、計画を策定中だが、再度2ケタ成長を目指したい」と平岡常務は語る。

  拠点関係では、親会社の第一精工の松江工場(松江市)が先頃完成した。最新鋭設備による一貫生産工場として、今後、本格立ち上げを進める。


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