電波プロダクトニュース



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日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
2月10日 110210_01 シャープ 光関連部品 光部品、光モジュール 一般民生用

25Wクラスで発光効率91ルーメン/Wの 照明用LEDデバイス


 シャープは、25Wクラスで業界最高の発光効率91ルーメン/W、全光束2370ルーメンと、太陽光に近い自然な柔らかな光の演色評価数(Ra)83を実現した照明用LEDデバイスを開発した。35Wセラミックメタルハライド電球並みの明るさを、同電球より20%強少ない約25Wの消費電力で得られる。15Wクラスも取りそろえ、3月4日から月産能力10万個で量産を開始する。メタルハライドランプからの置き換えを狙い、大型スーパー、ホテル、天井灯など店舗照明、商業施設のスポットライトやダウンライトの業務用LED照明用として灯具メーカーに供給する。

 開発したLEDデバイスは、新開発の緑色蛍光体と赤色蛍光体を混ぜ合わせた高効率蛍光体を塗布した、円形のLED発光部を24×20×1.8ミリメートルの四角の特殊な高反射セラミック基板に実装した1点光源の銭形タイプ。25Wクラスで円形のLED発光部に高温特性に優れた高効率の青色LEDチップ168チップ、15Wクラスで同96チップを独自に配列。25Wクラス、色温度3千K、演色評価数Ra83のLEDデバイスで業界最高の発光効率91ルーメン/Wを実現。業界最高の全光束2370ルーメンを達成した。

  35Wセラミックメタルハライド電球で発光効率60ルーメン/W、全光束2100ルーメンと、発光効率で1.5倍、全光束で13%高めた。演色性も、高効率青色LEDチップと緑色蛍光体と赤色蛍光体を混ぜ合わせた独自の高効率黄色蛍光体を採用することで、Ra81―91のセラミックメタルハライド電球相当のRa83を達成。自然光に近い柔らかな光で、物体の色を忠実に再現できる。25Wクラスの業界従来LEDデバイスと比べ25%発光効率を高めた。

  35Wセラミックメタルハライド電球の明るさを25Wクラスで得られ、省エネ性にも優れる。25Wクラスで投入電力25.9W、15Wクラスで同14.8W。寿命も35Wセラミックメタルハライド電球の9千時間に対し、LEDデバイスは4万時間と4.4倍長寿命で、長時間点灯、交換が難しい高所の照明に適している。また、セラミックメタルハライド電球は点灯に時間を要するが、LEDデバイスは瞬時に点灯する。

  LED発光部が多くのLEDチップを配列した一つの円形光源のため、影は単一で、複数の光源タイプで見られる複数の影が重なることをなくした。

  25Wクラス(色温度3千K/全光束2370ルーメン、同2700K/同2300ルーメン)と15Wクラス(同3千K/同1400ルーメン、同2700K/同1350ルーメン)の2機種4品種を銭形シリーズとしてラインアップ。サンプル価格は25Wクラス3千円。15Wクラス2千円。

  青色LEDチップは同社三原工場(広島県三原市)で自社生産と外部調達で安定供給を図り、パッケージは海外の協力工場で行う。銭形シリーズで現在、月産200万個の能力を持つ。青色LEDチップは、三原工場と10年12月に立ち上げた福山工場(広島県福山市)第2工場棟に総額150億円の設備投資を行い、11年度に両工場合わせて年産50億個体制を敷き、LED照明用とテレビのバックライト用に供給する。



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