電波プロダクトニュース



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2月10日 110210_03 昭和電工/昭和電工パッケージング 電子材料 電子材料 自動車機器用

接触抵抗半減のリチウムイオン2次電池用電極カーボン下地アルミ箔


 昭和電工と昭和電工パッケージング(岡野恭介社長)は、リチウムイオン二次電池(LIB)用電極の低抵抗化が可能なカーボン下地アルミ箔(商品名=SDX)を量産開始する。

  同製品は、既存のアルミプレーン箔に比べて接触抵抗を約50%下げることができ、自動車向けLIBの集電板用部材として要求される急速充放電性の大幅な改善が可能となる。これまで一部顧客向けに限定販売し特性改善に努めてきたが、評価が良好のため、本格販売を開始する。15年には同事業で50億円の売上高を目指す。

  近年、大型LIB用正極材料としてオリビン型リン酸リチウム(LFP)が注目されているが、LFP系正極材料は電気抵抗が高く集電板のアルミプレーン箔との接触抵抗が大きくなるため、急速充電時にLIBが発熱する危険性があった。

  また、LFP系材料はアルミプレーン箔との密着性が悪く、均一に正極材料を塗工するのが難しいという課題もあった。

  SDXは、アルミプレーン箔上に導電性カーボンを同社独自の技術によって塗工することで、正極材と集電板との接触抵抗を約50%に抑えることに成功した。この結果、急速充放電特性の一つの指標であるレート特性も従来比で30%以上改善され、大電流の急速な充放電が可能となる。集電板との密着性も従来比で1.5倍に改善、客先での生産性向上が期待できるという。

  SDXは、既に大型LIB用電極への採用が一部スタートしている。


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