近接無線転送技術「TransferJet」対応の無線デバイス

　村田製作所は近接無線転送技術「TransferJet」規格対応の世界最小無線デバイス＝写真＝を開発し、今夏頃から量産を開始する予定。

　今回の無線デバイスを搭載した機器同士をかざすだけで、手軽に、かつ高速に音楽、画像、動画などの大容量データを転送できる。通信速度は375メガbps（最大実効レート）、通信距離数センチメートル（同社アンテナカプラ使用時）。

　スマートフォン、デジタルカメラ、タブレット端末、ノートPC、TVなどの電子機器間の通信インターフェイスとして供給する。４月初旬から、サンプル出荷を始める。

　外部ROM、振動子が不要な次世代ICを基板に内蔵し、5.3×5.3×1.0ミリメートルの業界最小サイズを実現した。高周波フィルター、周辺回路部品も取り込み、実装面積の省スペース化を図った。

　中心周波数は4.48ギガヘルツ、通信帯域は560メガヘルツ（4.2―4.76ギガヘルツ）、接続形式は1to1、ホストインターフェイスSDIO（3.0）。