液晶パネル制御用LCDドライバー内臓マイコン「RL78/L12」

　ルネサスエレクトロニクスは、液晶パネル制御用のLCDドライバー内蔵マイコン「RL78/L12グループ」を６月からサンプル出荷する。従来品に比べ約3割の消費電流を削減している。

　新製品は、小モノ家電や健康機器、リモコンなどの民生機器や計測器、産業機器など、セグメント表示方式の液晶パネルを搭載する機器向けのマイコン。18品種あり、32―64ピンのパッケージ品、8キロ―32キロバイトの内蔵フラッシュメモリー容量品がそろう。

　64ピンパッケージ品での表示LCDセグメント数は従来品の最大224セグメントから最大で280セグメントへ拡大。業界最大クラスのLCDセグメント数で、表示情報量量の増大に対応した。

　従来の64ピン品では表示セグメントが不足し、さらにピン数の多いマイコンで対応していたLCDの制御を新製品の64ピン品で行えるため、ピン数低減によるLCD制御システムのコスト低減、小型化にも貢献する。

　LCD駆動電圧生成3方式（内部昇圧、容量分割、外部抵抗分割）における各LCD表示モードも拡張した。LCDパネルに応じた多様な駆動波形を生成できる。また、各方式で低消費電力化を実現。内部昇圧方式で約35％、容量分割方式で約47％、外部抵抗分割方式で約30％の消費電流を削減している。