mSATA型小型ソリッドステートドライブ（SSD）「SMG3Bシリーズ」

　ＴＤＫは、産業機器などで求められる高い信頼性を備えたｍＳＡＴＡタイプの小型ＳＳＤ（ソリッドステートドライブ）「ＳＭＧ３Ｂシリーズ」を商品化した。１ギガバイト品から６４ギガバイトの大容量品までそろえる。量産は７月から開始する。

　新製品は、薄型ノートＰＣ・ウルトラブックなど向けに策定された小型フラッシュモジュールのインターフェイス／コネクタ仕様「ｍＳＡＴＡ」に対応している。省スペース性から、産業用組込み用途でもｍＳＡＴＡ採用の動きが広がっており、産業用の信頼性を兼ね備えた小型ＳＳＤとして商品化した。

　約３０×５０ミリメートルの小型サイズながら最大６４ギガバイトの大容量を実現。メモリーには、高速・高耐久のＳＬＣ（シングルレベルセル）ＮＡＮＤ型フラッシュメモリーを採用する。また、自社開発の同メモリーコントローラ（ＧＢＤｒｉｖｅｒＲＳ３）により、最大４４ビットのエラー訂正機能や高度な書き込み分散化機能、電源遮断対策機能を搭載する。

　さらに、エラーリスクを低減する書き込みデータパターンをランダム化する機能やオートリフレッシュ機能といった先進機能を搭載し、高信頼、長寿命を実現。６４ギガバイト品であれば、１秒間に１０回の書き換えを行っても２０年間の書き換え寿命が期待できる。なお、全メモリーブロックの書き換え回数が取得できる寿命診断ソフトも提供される。

　読み出し速度は毎秒１７０メガバイト、書き換え速度は毎秒７０メガバイト。不要データを完全消去する「ＡＴＡ　Ｔｒｉｍコマンド」にも対応している。