モバイル機器向け超小型サイズの放射線センサーモジュール

　シャープは、スマートフォンなどのモバイル機器に搭載可能な業界最小サイズの放射線センサーモジュール「QM1H0M005x」を開発した。

　新開発の放射線（ガンマ線）を検出する専用ICとガンマ線を電流に変換するPINフォトダイオード、EEPROMから構成した。モバイル機器に放射線の測定機能を搭載できる。

　汎用部品で構成したモジュールに比べ、約55％小型化した。モジュール外形寸法25×20×2.5ミリメートル。29日からサンプル出荷を開始し、8月31日に月産２万個で量産を始める。サンプル価格1万500円。

　専用ICはフォトダイオードの微弱な電流を増幅し、振動や衝撃などの外来ノイズを除去。ガンマ線を正確に検知する。測定範囲0.05―20μSv/h。出力インターフェイス2　IC出力。消費電力を業界最小の7.5mW（通常動作時）に抑えた。電源電圧DC5V（フォトダイオード）、2.75V（アナログ）、1.8V（デジタル）。